書名:あ、これならわかる自分史の書き方
著者:内藤洋子
自分史を書くうえで、市販の書籍は参考になります。
市販の書籍は、プロの作家がプロの編集者と二人三脚で出版した本ですから、自分史作成の基本要素である、テーマ・題材・構成・文章表現、いずれも自分史を実際に書くときのお手本になるに違いありません。
自分の知識と経験を綴るカタチの自分史を書くときも参考文献は必要です。
ここではわたしが読んだ本を感想文のカタチで紹介します。自分史を書く際の参考情報になれば幸いです。
実際に自分史教室を運営している、内藤さんによる書き方読本。
難点は、
・横書きになっている。
・ちょっと優等生的記載内容なので、大多数の人の持つ邪念には答えていない。
なぜ、これが横書きなのかは不明だが、本文中に「横書きでもいいですか」という質問があったので、「横書きでもいいんだ」という実例にしたかったのかもしれない。
ちょっと優等生的というのは、
「著名人の祝辞をもらった方がいいか」という質問に著名人の寄稿は呼んでも面白くないから、巻末に一言くらいで十分と回答していること。
人間の虚栄心をまったく無視しているから。
「意味のある自分史を書けるのでしょうか」という質問に、日本の焼き肉店の先駆者と説明されている方の自分史を引き合いに出したり。
それでは、質問者はびびってかけなくなる!
という部分があるのだけれど、これ以外は、現場で役立つノウハウが誠実に書かれている。
特にpart2としてまとめられている「ちょっとした書き方のコツ」は自分史に限らず、役に立つ内容だ。