なんだこりゃ!フランス人


書名:なんだこりゃ!フランス人―在仏アメリカ人が見た、不思議の国フ・ラ・ン・ス
著者:テッド・スタンガー、訳:藤野優哉

自分史を作成するうえで、市販の書籍は参考になります。
市販の書籍は、プロの作家がプロの編集者と二人三脚で出版した本ですから、自分史作成の基本要素である、テーマ・題材・構成・文章表現、いずれも自分史を実際に作成するときのお手本になるに違いありません。
自分の知識と経験を綴るカタチの自分史を作成するときも参考文献は必要です。
ここではわたしが読んだ本を感想文のカタチで紹介します。自分史を作成する際の参考情報になれば幸いです。

ひょんなことからフランスの文化について資料を読んでいる。
そこで手に取ってみたのが、この本だ。

フランスとアメリカは何かと対立するらしい。
どちらも自由が好きなお国柄なのだが、読んでみて気づいたことがある。

規則があると自由にできないとアメリカ人は思っている。
行き過ぎたくらいの規則がないと、やっていけないくらい自由を実践するのがフランス人。
きっとそうに違いない。

ミッテラン大統領に隠し子がいたのは、日本でもニュースとして伝わっていた。
当時の伝わり方は、フランスは政治家のプライバシーによる評価はしない国なのだ、というフランス文化込みで紹介されていたように思う。

それで、ぼくはフランスはそういう国なのだと思っていたら、この本によると違うようだ。
なぜ、この隠し子騒動でミッテラン大統領が辞職しなかったかというと、「みんな知っていた」からだそうだ。
それを採り上げたメディアこそ非難されたそうだ。

思い起こせば、田中角栄の金脈を立花隆が追求したとき、田中番記者は「そんなことずっと前から知っている」と強がったそうだ。

フランス人にとっての政治家とは、田中番記者にとっての田中角栄みたいなものなのだろうか?

チョイ上の自分史わたし本なら文研ビズ

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