幕末明治ばなし


書名:幕末明治ばなし
著者:神保侃司(じんぼただし)

自分史を作成するうえで、市販の書籍は参考になります。
市販の書籍は、プロの作家がプロの編集者と二人三脚で出版した本ですから、自分史作成の基本要素である、テーマ・題材・構成・文章表現、いずれも自分史を実際に作成するときのお手本になるに違いありません。
自分の知識と経験を綴るカタチの自分史を作成するときも参考文献は必要です。
ここではわたしが読んだ本を感想文のカタチで紹介します。自分史を作成する際の参考情報になれば幸いです。

今の日本は格差社会になってしまって、大変なことになっている。
しかし、昭和も大正も明治も江戸時代も大変だったと思っている。今よりもっと大変だったと思っている。

その江戸時代と明治時代の庶民のことなのだが、この本によると、けっこうたくましい!
いろんな人や職業があったモンだと感心する。

仲でも気になるのが大道芸人というか、見せ物芸人たちの離れ業。

蝋燭屋の篭抜けというものがあったらしい。
直径60cmくらいの篭の中をくぐり抜けるのだが、刀がかごの中にあるらしい。
手品の胴体切断なんてモンじゃない。怖そう、でも見てみたい。

ほかにも一人相撲という見せ物も面白そう。
一人で呼び出し・行事・力士二人分を演じるらしい。

江戸明治の暮らしぶりを彷彿とさせる古文書を現代訳してまとめただけの本なのだが、著者の妙な主張もなく、淡々と読み進めることができた。

歴史物の欠点は、著者の思い入れによる主張なのだ。変に洗脳されてしまうと、ほかの本を読んだときに「ウソが書いてある」なんてことになるからだ。
この点、この本は誠実な出来になっている。

チョイ上の自分史わたし本なら文研ビズ

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