書名:徳川家康 (角川文庫 緑 227-11)
著者:松本清張
自分史を書くうえで、市販の書籍は参考になります。
市販の書籍は、プロの作家がプロの編集者と二人三脚で出版した本ですから、自分史作成の基本要素である、テーマ・題材・構成・文章表現、いずれも自分史を実際に書くときのお手本になるに違いありません。
自分の知識と経験を綴るカタチの自分史を書くときも参考文献は必要です。
ここではわたしが読んだ本を感想文のカタチで紹介します。自分史を書く際の参考情報になれば幸いです。
好きな武将は黒田如水と徳川家康なのだけれど。
この徳川家康、日本史に与えた影響に比べると、人気がない。
多少の歴史ファンは有名すぎるので、好きというのは恥ずかしいから。
織田信長が主人公の小説では、子分あつかい。
豊臣秀吉が主人公の小説では、古狸。
石田三成や豊臣秀頼が主人公の小説では、主筋を絶たんとする大悪人。
だからだと思っているが、戦国時代は弱肉強食の時代なのだから、徳川家康が最も評価されていいのにと思っている。
彼は彼なりに苦労と努力と研鑽を重ねているんだから。
そんな徳川家康を、歴史の教科書で取り上げたら、こんな感じで淡々と紹介されるのではなかろうか。
客観的な小説だ。