世相史という言葉を耳にするようになりました。時代時代を独自の視点で切り取って読み解いた文書です。
この世相史、どうやって書くのでしょうか? その手法を解説していきます。
自分史を書くということは、長い文章を作成することです。
うまい文章やわかりやすい文章は、文才に恵まれた人だけの特権だと思っていませんか?
もちろん文才に恵まれた人は、うまい文章やわかりやすい文章を書くことができます。
でも、特に文才がなくたって、十分にうまい文章やわかりやすい文章を書くことはできるんです。
ここでは、そのちょっとしたコツを1つずつ紹介していきます。
昔のことを振り返ると、あの時は何であんな気持ちだったんだろうということが多々あります。
自分の価値観もそうですし、世の中全体の傾向もそうです。
例えば流行すたり。
服装や髪型などの身だしなみ。
身近なところでいえば昭和50年代にはみんなズボンの中にシャツを入れ、ズボンは思いっきり腰高にはいていました。
今は、若者のほとんどがシャツをズボンから出しています。
今では減りましたが、45年前は、ズボンをズリ下げて穿く人が2割くらいいました。
昭和50年代の服装は当時はまったく違和感がありませんでしたが、今の価値観で見るとヘンです。
逆に昭和50年代の人が今の人の服装を見ると「なんだこりゃ」と驚くでしょう。
ぼくら中年だけでなく若い人も驚くでしょう。
このようなことは世相史のネタになりますが、ただ変わっただけでは突っ込み不足です。
なぜ変わったのか、いつ変わったのか、得した人と損した人はいるのか、このようなことを掘り下げるのが世相史です。